美容皮膚科の美肌治療。美白外用剤で美しい肌を手に入れる
シミや黒ずみ、炎症後の色素沈着などはレーザーで治療するというイメージが強いですが、外用薬を治療に用いることも多いです。レーザー治療に適応しない肝斑の改善などにも用いられます。美白外用薬でよく用いられるのが「ゼオスキン」「トレチノイン」「ハイドロキノン」の三種類です。
まずゼオスキンは、一般的に美肌効果を持つとされるビタミンCではなく、ビタミンAの働きを活かした外用薬です。ビタミンAには皮膚のターンオーバーを促進し、肌の潤いやハリを保つ効果があります。また、皮脂の量をコントロールし紫外線から肌を守ってくれることから、ニキビなどの肌トラブルが起きにくい肌を作り出す効果が期待できるのです。
トレチノインは、ビタミンA(レチノール)誘導体のことです。
肌細胞の分裂を促すことでターンオーバーを活発にし、シミや黒ずみの元になっているメラニン色素を体外に排出する効果があります。また、古い角質を剥がして肌をすべすべにしたり、表皮でのヒアルロン酸分泌を高めて肌のみずみずしさを向上させる効果も期待できます。
真皮でのコラーゲン分泌を促すことでシワの改善にも効果が見込める外用薬です。使い始めにカサカサ感や赤みが出ることがあるので、気になる場合は医師と相談の上で使用するようにしましょう。
ハイドロキノンとは、メラニン色素を作り出すメラノサイトに働きかけ、メラニンの生成を抑えることで美肌効果を発揮する外用薬です。
既にできてしまったシミや黒ずみだけではなく、これからできるシミを予防することにも繋がります。ハイドロキノン単体は肌への浸透率が悪いため、ビタミンCやトレチノインを併用することが多いです。また、安定性が悪い薬なので、処方された薬は早めに使い切ることが大切です。
これらの美白外用剤は濃度が高くなればそれだけ効果が高くなりますが、副作用の恐れも大きくなります。効果を得るためには美容皮膚科を受診し、医師や薬剤師の指導の下使用することが大切です。